匿名ニートさんのブログ

どきどきがとまらないそんなまいにち

5年住んだ家とオサラバした話。

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18歳になってすぐに東京に出てきた。

東京といえば…!という年代だったのと交通の便が良いのとで5年間、渋谷に住みました。


最初家賃が13万円の家に住もうとしました。


が、親に「家賃が1万円違うだけで一年に12万円も変わるんだぞ!」と言われ

当初の13万円の家を諦め、新築の1kに住みました。でも当時の自分からしたらウキウキでした。


家の中は綺麗で、洗面所とお風呂は別です。いつまで経っても開かない宅配ボックスがありました。そんなに背の高いマンションではありませんが、最上階に住みました。

私が引っ越した当初は隣の人が引っ込み思案そうなオカマちゃんでした。


私は6畳のその部屋で毎日毎日、来る日も来る日も仕事と遊びに明け暮れました。

2畳のキッチンで何度もご飯を作りました。

まな板よりも小さい流しでごぼうをささがいて、業務用のゴミ箱3.5個分くらいの大きさのお風呂で友達とめちゃギントンゲームをしながら湯船に浸かりました。

気づけば隣人たちが変わっていきました。

近くのコンビニのお兄さんは5年間変わりませんでした。

オートロックのドアを開けるたびにするロビーの埃の匂いが実は大好きでした。



家具や家電はホームセンターかドンキホーテで揃えました。

ドンキホーテに置いてあった家電は桁違いに安く、テレビは2万円、冷蔵庫は3万円、洗濯機は…引っ越し祝いに買ってもらったんだっけな。

食器は手洗いだし、手動でお湯はりをしてました。

ベッドはニッセンで買った2万円のベッド。


当時の彼に「引っ越し祝いでベッド買ってあげるよ」と言われたので「じゃあシモンズで!」と答えたらニッセンのカタログだけもらいました。

カタログだけて。怒りの表し方すごいし沸点わけわかんないじゃん。と思ったので渋々私はニッセンの2万円のベッドを買いました。

色は蛍光ピンクです。


当時ベッドのことについて色々調べていたのですが、シモンズに対する憧れが強かったんでしょうね。

あと簡単に覚えられる名前だったんでしょうね。シモンズが。




しばらくすると人並み以上に稼ぐようになる。資産も運用するようになる。ちょくちょく投資で儲かるようになる。自分のお金がお金を生んでくれるようになる。


そこで引っ越しをしたくなった。


ちょうど1度目の更新の時。


そしたらまた親が、

「そんなところに住んでいるだけでも歳に合ってないのに!今たまたま稼げてるからって引っ越すと痛い目見るわよ!」

と愛のムチを打ってきた。

おっしゃる通りですなと深く反省し、そのあと2度契約を更新したら思いのほかお金が貯まっていた。



話がちょっと変わってくるが、私が引っ越そうと思った理由はというと。

まず私には物欲がない。衝動買いしかしない。

このバッグが欲しい!と思いながらお買い物に行かない。

たまたま入ったお店やさんで、たまたま気に入った服や靴やバッグや小物などを購入するのが好きなのだ。販売員さんの腕前次第では、靴なんていらないのに「わざわざセリーヌに靴を買いに来た人で、バッグはそのオマケで…」みたいに見られる。


しかしそんな衝動買いも自分に余裕のある中のある時しかしないので、衝動買いしたところでお金が貯まる。


どんどん溜まる。

しかもインドア派でお酒も飲めない、自炊もしっかりしてたのと、スーパーファミコンやら小説やら漫画やら動画やらでひたすら時間を消費していたのでお金がかからない。


そうなってくるとだな。


「やっぱり良い家に住みたいなぁ」となってくるわけだよね。


そんな私は

生活にお金をかけることにしました。



以前の家賃の3倍のマンション。

家電もしっかり量販店で買ったし、テレビもしっかり50インチある。しかも超高画質で。

洗濯機もドラム式になった。しかもタッチパネル。

冷蔵庫も大きいものにした。うん、これが普通の冷蔵庫だよな。ネギが入らない冷蔵庫とは違うな。

カッシーナとかアクタスとか、高級家具ブランドで家具を見るようになったな。出世したな。

ベッドには100万円以上かけたな。もう男にニッセンのカタログ渡されることもないな。

全部自分で買えるから男の人に何が欲しいか聞かれても何も思いつかなくなったな。

あまり高い位置の部屋に住んでもトイレまでの距離が遠くなるだけだったな。

今の街は渋谷と違って夜が静かだな。騒がしいのも寂しさが紛れて良かったけれど。

念願の犬も買えたな。ずっと飼いたかったんだよな。今ではすっかり我が子だな。まぁ戌年だしな。血統書付きのカニンヘンダックスのくせに4.6キロもあるし手足凄く長いけどな。

良い生活してるな。良かったな自分。頑張ったな自分。


この満足感というのは自分で全て掴んでこそのものだろうな。

誰かが買ってくれたら。誰かが払ってくれたら。誰かが名義貸してくれたら。なんて発想が1ミリでもあったら実現しなかっただろうな。


父親じゃなくて自分の名前で契約できて良かったな。頑張って良かったな自分。

5年間住んだ家には私がここまで来るまでの努力が詰まっていたんだけれども、5年で人ってここまで成長できるのかと思うとみんなまじで頑張れって思う。


私は学歴で言えば高卒だし勉強も得意じゃなかったし、バスケを9年間続けたと言っても高校生の頃は県大会にだって出場できなかったし、見た目も中の下だし、人前に出るのも未だに知恵熱が出て爆発しそうになるし、メンタルも弱いし、それがここまでできた。

自分でなんとかするっていう意地がここまで自分を引っ張って言ったんだと思う。


お金持ちと比べたらそりゃもう比べ物にならないくらいの生活ですが、

私は大満足の生活を今しています。


あの5年住んだ家があったから、ずっと6畳という空間で暮らしていたから、「家ってこういうもんだな」って2LDKでも思わないし、

きっといつか慣れたとしても

その5年間のことは忘れないと思うからきっと頑張れるだろう。



暮らしにお金をかけるという選択肢、物にかけるのもアリだと思うんだけどこっちもあると思うんだよね。



家に帰るたびに思う。

めちゃめちゃ良い家じゃんって。

犬いるじゃんって。

ウォーターサーバーからお湯でてくるじゃんコーヒー飲もって。



そんな感じだよ。